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防災夫婦( BousaiLove)です。
今回は台風や異常気象の影響によって行われる「緊急放流」について解説します。
ダムの「緊急放流」って何?
緊急放流とは、正式には「異常洪水時防災操作」といいます。
ダムの決壊を防ぐため、ダムが満水になる前にダムの流入量と放流量を同程度に近づけいき、満水になると流入量をそのまま下流に放流することをいいます。(ゲートを有するダムの場合)
ダムに貯めている水の全てを放流するのではありません。
ダムの決壊を防ぐため、最大貯水量を上回る分だけで放流します。
緊急放流の影響
苦渋の決断
ダムの貯水量が満水になって「決壊」してしまうと、より重大な被害が予想されるため、緊急放流はやるしかありません 。
しかし、ダムの貯水量が満水になるほどの異常な降水量が降り注ぐ状況です。
下流地域では既に水害の被害が出ていたり、ギリギリのところで耐えている状況…
ダムの緊急放流は下流地域の住民にとって火に油を注がれる行為なのです。
緊急放流するとどうなる?
緊急放流が行われると、河川の水位が一気に上昇し、河川の氾濫などの水害被害が出る可能性が高まります。
特に視界の悪い深夜の緊急放流は危険度が増すため、情報収集を怠らずいつでも避難できるように準備を整えておきましょう。
そもそもダムって何?
ダムは水を貯め込む役割と思われていることが多いのですが大きく2つの役割があります。
ダムの役割
治水とは、大雨などの影響で河川の氾濫を防止するため、
河川に流れる水の量を調整することです。
利水とは、田畑などに水を送り届けたり、生活するための水を確保することです。
ダムが無かったらどうなるの? 影響は?
近年、頻繁に発生するゲリラ豪雨や台風などが発生すると、雨が降った分だけ河川が増水してしまい、流れる水の量を調整することは不可能です。河川が決壊すると、洪水などの深刻な水害被害を引き起こすことになります。
反対に、雨が降らない日が続いた場合は、河川の水位が下がり、田畑に水が行き届かなくなってしまいます。米や野菜が作れないばかりか、私たちが生きる上で必要な飲料水も不足する事態になります。
ダムって、すごい重要なんですね。
雨が降る日も降らない日も、
ダムによって私たちの生活は密かに見守られているのですね。
まとめ
本記事では、「緊急放流」と「ダムの役割」について解説しました。
緊急放流の必要性と危険性、苦渋の決断であることをお伝えできたかと思います。
緊急放流の決断が迫られる状況では、水害の被害が既に出ているかギリギリのところで耐えている場合が多く、さらなる二次災害が引き起こされる可能性が高いです。
情報収集を怠らず、すぐに避難できるように防災リュックの準備をしておきましょう。